コロナである。‘僕達(ぼくら)新しい時代を迎えた’みたいだ。こんな状況‘二度とはちょっと味わえない’かもしれない・・・
思ってたのと違う
仏教用語で一切皆苦という言葉がある。「すべてのものは苦しみである」という意味だ。ここでいう苦しみは文字通り苦しいという意味ではなく、思い通りにならないことをさす。この世は理不尽に覆い尽くされているのだ。
人生思い通りになんていかない。誰がこんな世の中になるなんて予期していただろうか。
マスメディアでは日々センセーショナルに感染者数を発表し、SNS上では、
コロナは危険!
コロナはただの風邪!
自粛しろ!
過剰な自粛はやめて経済を回せ!
・・・と真っ向から対立する意見で分断され、あらゆる価値が変わっていく。
帝国データバンクによると、「新型コロナウイルス関連倒産」(法人および個人事業主)は、全国に443件(2020年8月18日16時現在)だ。(出典:https://www.tdb.co.jp/tosan/covid19/index.html)
あらゆる企業がコロナにより廃業を余儀なくされた。業種別では飲食店が多く、ホテル・旅館やアパレル関連が次いで多い。別に料理が不味かったわけでもサービスが悪かったわけでも、従業員が不祥事を犯したわけでもない。
たまたま飲食店をやっていた、たまたまホテルを経営していただけのこと。コロナなんて理不尽以外の何物でもないじゃないか。まさしく自力ではどうすることもできない(仏教用語での)苦のひとつだ。
それでも生きなければならない・・・のか
東京都練馬区のとんかつ店で四月三十日夜、火災があり、東京五輪の聖火ランナーに選ばれていた店主の男性(54)が全身やけどで死亡した。警視庁によると、現場の状況から体に油をかぶったとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、店は四月中旬から営業を縮小していた。
こんなに痛ましい事件も起きている。この状況で全ての人間が前向きに、希望を持って生きていけるわけではない。
それでも僕達は生きなければならない…のか。そこまでして生きる価値が人生にあるのか。なぜ生きるのか?残念ながらこの問いはそんな簡単に答えがでるものではない。
でも猛烈な理不尽に晒されながらもそれでも自死を選ばずここまで生きてきたこと。それってとてもすごいし偉い。だから‘もう一度思い出して’欲しい。
この地球(ほし)に生まれついた日
evolution / 浜崎あゆみ
きっと何だか嬉しくて
きっと何だか切なくて
僕達は泣いていたんだ
赤ちゃんは泣きながら生まれてくる。なぜだろう?
いまならその理由がなんとなくわかる。そうなんだ、きっと何だか嬉しくて、きっと何だか切なかったんだ。
生きることはとてもつらい。切なくなるときもある。なぜだか涙が流れるときもある。それでも何だか嬉しいときもあったはずだ。
そうはいっても‘現実は裏切るもので、判断さえ誤る’かもしれない。
ひとたびネットを見れば膨大な量の情報が溢れている。情報の数は世界中のビーチの砂の数より多いといわれている。明らかな情報過多だ。溢れる情報のなか、それぞれがそれぞれの正しさを主張し日夜炎上が起きている。
何が正しい情報で何が間違った情報なのか見極めるのはもはや困難だ。
だからこそ‘そこにある価値は’、自分の‘その目でちゃんと見極めていて’ほしい。そう、‘自分のものさしで’。
こんな時代(とき)に生まれついたよ
evolution / 浜崎あゆみ
だけど何とか進んでって
だから何とかここに立って
僕達は今日を送ってる
こんな時代でも、いや、こんな時代だからこそ、何とか進んでって今日を送らないといけない。
evolution / 浜崎あゆみ
こんな地球(ほし)に生まれついたよ
何だかとても嬉しくて
何だかとても切なくて
大きな声で泣きながら
切なくて泣いてもいい。嬉しくて泣いてもいい。それでも迎えてしまったこの新しい時代で僕達は進化-evolution-しなければいけないんだ。
そして、無事に今日を送れたときはこう言おう。
wow yeah wow yeah
wow wow yeah
と。
結論
生きろ。